Shinya talk

     

 

2020/02/11(Tue)

見習うべき中国の荒技。(CATWALKより転載)

法規で規制できないからという理由で武漢からの帰国者を自宅に返してしまったり、今回のダイヤモンドプリンセスにおける爆発的な感染拡大を見るにつけ、このトークでも触れたカルロス・ゴーンの制限住居に見られる驚くべき管理の甘さに思いが及ぶ。

カルロス・ゴーンの日本からの逃亡のおりは日本は世界の笑い者になったが、今世界の目は中国のみでなく日本がこの事態にどう対処するか注視している(すでに日本からの入国を拒否する国まで現れている)が再び失態を繰り返していると言える。

仮に室内隔離状態でここまで次々に感染が起こるとすれば空調システムが各室つながっている以外に考えられないわけだが、大型船の空調システムに詳しい者に尋ねると外気は取り入れるが各部屋とダクトが繋がっていることはないそうだ。

ということはここ数日次々に空気感染が起こっていると言うことではなく、初動ミスによるものと見るのが順当だろう。

つまり香港人の確定患者が当船に乗船していたことが判明してのちも政府は隔離指示を取らず船内でのイベントや食事会を全く規制せず濃厚接触を許していた、その失態だ。

その初動ミスの結果、今になって次々と感染者が出ているとしか考えられない。

この重大な初動ミスをマスコミが指摘しないのは不思議である。







福島第一原発災害のおり、当時の政権であった民主党の対応の失敗と甘さを現政権は何かにつけ槍玉にあげ、国民も現在の野党には政権は任されないとの思いを持つのはそういった過去の汚点も影響しているわけだが、今このダイヤモンドプリンセスの緊急事態にどう対処するかということをあの原発災害時と同じように現政権は試されているわけだが、すでに失敗しているとしか言いようがないわけだ。

思うに武漢において感染が拡大する中、私たちはこの中国という国の恐るべき機動力を見た。

6000人の作業員と1000台もの大型機械や車輌投入され、5万平方メートルもの広大に荒地に、突貫工事で総建築面積3万3千平方メートルもの仮設隔離病院を当初の予定10日を上回る数日で完成させるという荒技を中国当局は見せている。

この日本では中国での感染拡大と死者の数のみが喧伝するように報道されるが、日本政府のチンタラした今回の対応と一気呵成に攻めに入った中国政府の凄みを比較するメディアはない。







ダイヤモンドプリンセスの乗客および乗員の中から感染者のみでなく、体調不良を訴える人々が多く出ているが、まず政府がやることは中国がやったように、乗員乗客を地上に誘導すべく施設を作るということである。

というのはいかなる大型船舶も船というものは停泊時には常にゆっくりと揺動しており、逆にこの人が気づかないくらい波長が大きな揺動のほど、知らぬ間に体に負担が生じる。

むしろ走行時の方が体に負担がかからないのである。

それは例えば地震によって微妙に傾いた家に住む人が体調を崩すことに似ている。

この2週間もの間、波長の長い揺動に晒されるというのは普通ではありえないことであり、メディアでは個室という閉鎖空間に置かれたことによるストレスのみ取りあげているが現在体調を崩す人が続出するのは船長はむしろ船の揺動によって身体の恒常性が維持出来なくなったことによるものと見ている。

その意味においても政府は中国政府がとった荒技を即座に選ぶべきだった。

強権発動お得意の安倍首相も、本当はこういう時にこそ強権発動を発揮すべきなのである。


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