Shinya talk

     

 

2020/12/16(Wed)

要は危機管理の問題に尽きる。(CATWALKより転載)

先週の金曜に金曜爆弾を落としたばかりだが、また火薬庫から爆弾を取り出さなければならず、爆弾の品薄に頭を痛めるとともに、いったいこいつは爆弾を落とす価値のある輩なのかと一瞬手が止まる。


何を言おうとしているのかは先刻おわかりのことと思うが、そう、菅の銀座での8人会食”事件”である。
菅は記者連の囲みで会食等は4人以下とするようにとのアナウンスを行っているわけだが、その言葉根の乾かぬ一昨日、銀座の高級ステーキ点で8人の忘年会を行ったとある。


テレビでは赤ら顔でレストランから出てくる面々が映し出されるが、この平均年齢は78歳。

つまりご丁寧にもこぞってコロナ重症化閾値年齢。


耄碌しているからこんなご時世に自粛とはほど遠い宴会をのうのうとやっているのというのならレストランを出たその足でそのまま揃って介護付き老人ホームに直行していただきたいわけだが、そこに一国の総理が居るとなると冗談を言っている場合ではない。










銀座の有名な高級ステーキレストランと言えばすぐに銀座の「かわむら」と新橋演舞場の真ん前にある「銀座ひらやま」に思いが至るが探ってみるとどうやら船長も昔人に招待されて行ったことのある「ひらやま」らしい。

予約困難でディナーは3万円( 今は7〜8万くらいらしい)くらい。あの店内でコロナ対応の仕切り板が設置されているとは思えず、その意味においても不用心この上ない。


先週の金曜には例の「ガースー」”事件”で爆弾を落としたわけだが、船長がなぜ爆弾を落としたかというと、世間の非難論調となっているこんな緊急事態に冗談を飛ばして笑っている場合かというそんなことではない。


またこの「銀座ひらやま」”事件”においても国民には4人以上の会食を慎むように言っていながら自分たちは大勢の会食をしているという直裁な怒りを船長は表明しているのでもない。


船長の怒りは自己の危機管理が出来ていないということに尽きる。


つまりコロナ緊急事態がますます高まっているさなか、一国の長がエヘラヘラ笑いながらガースーですと言って公のメディアに登場した場合、国民やメディアに非難の嵐が巻き起こるのは当たり前のことであり、そのような当たり前のことも想像出来ない、つまり一国の首長としての、というより自分自身に対しての危機管理の甘さに怒りを覚えるわけだ。


この銀座ステーキ事件においてもまったく同様の事だ。

4人以上の会食を慎むようにと囲み会見で言ったその足で8人の宴会をやたら目立つあの銀座の高級ステーキ店でやったとするなら、ガースー”事件”を超えた”事件”なることは火を見るよりあきらかであり、そういう想像力の働かない一国の首長の存在に怒りを覚えるのである。


つまり今回のふたつのみっともない事件は何を表しているかと言うと、自己の危機管理すらまともに出来ない一国の首長が全国民の命を預かるべく危機管理なぞ到底できるものではないということを表しているわけであり、それでもなおかつ一国の首長の座に居座り続ける仕組みいなっている、そのことに怒りを覚えているということである。


ちなみにガースーとはネットでは蔑視用語として流通しているわけであり、ひょっとするとガースー発言は菅の自身の無能ぶりを、ネットで表明したのかも知れぬ。

そうであるとするなら結構自分のことを客観視出来ていると言うことだろう。