Shinya talk

     

 

2020/12/04(Fri)

竹中と高橋をつまみ出せ(CATWALKより転載)

今日は久々の金曜爆弾である。

ご承知のように元チンピラの船長はこのような局面では言葉が荒っぽくなるが、正論である。






菅政権の内閣官房参与(経済・財政政策担当)の高橋洋一が最近とんでもない案を打ち出し、茂木健一郎やジャーナリストの堀潤などが反発し、「#Eテレのために受信料払ってる」がツイッターのトレンド入りをしている。


内閣官房参与、経済・財政政策担当の初仕事ということなのか、彼はこともあろうにNHKのEテレを民間に売却し、その利潤で受信料を半額にするというとんでもない提案をしているのである。

視聴率競争を背景にメディアの画一化が進む昨今、BSもそうだが(日曜美術館など私も何度か出演している)Eテレのような視聴率にとらわれない独自の番組作りをする局はますます重要度を増している。


そんな情報環境の中、局を金のために民間に売却し、民放化するというのは国民から情報の選択肢を奪う行為であり、文化そのものを破壊する行為でもある。

文化音痴の似非経済学者が芸術や文化に口出しをするととんでもないことになるという見本のようなものだ。



以前にもこのトークで触れたがこの高橋洋一という男は豊島園の” 庭の湯”というレジャー施設の脱衣所の他人のロッカーから現金や腕時計など約30万円をコソ泥し、警視庁練馬警察署に窃盗容疑で書類送検された前科を持っている。


彼がコソ泥を働いたのは2009年3月のことであり、すでに犯罪としては時効となっているが、一般人であるなら、時効以降はその罪科に触れるべきではないが、国政というものに関与し、その挙動が国民の利益不利益につながるような立場である限り、時効はあってもその前科は問われ続けなければならない。

コソ泥を働いたような手癖の悪い不道徳な者がかりに内閣総理大臣になったとすればこれは茶番であり、高橋は内閣官房参与のような国政を預かる立場になってはならないのである。





ではなぜそのような前科者の彼が政権において内閣官房参与に抜擢されたかと言うと竹中平蔵のお友達だからだ。

竹中は小泉元首相と一緒になって郵政民営化を推進し、アメリカに日本を売った売国奴であり、さらには大手人材派遣会社パソナグループの取締役会長を務めながら一方で国政に預かり派遣の法の縛りを解除すという見え透いたマッチポンプをやって私腹を肥やした男だ。

文字通り竹中平蔵のその蔵には汚い金がぎっしり詰め込まれているのである。

首相はなにゆえか、あるいは裏で利害関係にあるのかこの悪魔のような男にぞっこんであり、組閣後、いち早く彼を成長戦略会議の長に据えている。

そんな竹中が東洋大学時代で同じ教鞭を取っていた親しいお間柄の高橋洋一を菅内閣のブレーンに推薦するというようなことがなければ前科者が国政にあずかるというような恥も外聞も無視した人事などありようもないだろう。

ちなみにこの置き引き犯罪は本人もそれを自白しており、そして社会的立場がありながらなぜ書類送検という軽微な罪状で終わったのは彼が元財務官僚で小泉元首相と親交があったからと当時は憶測されたものだ。

つまりかくもズブズブのこの日本固有の政治風土と人脈の中で生きながらえているコソ泥の高橋のような者が門外漢である文化に口出しをし、竹中同様、新自由主義(つまり金が中心の弱肉強食)の投網を国民の頭上に投げようとしているのがEテレ売却論の本質に他ならない。