Shinya talk

     

 

2015/03/19(Thu)

敵対女性トライアングルには囲われたくない。(Catwalkより)

ドイツのメルケル首相の訪日に続いてミシェル夫人が来日した。



これは偶然なのだろうか。

事前に両者に何らかの通底があったのかどうかは不明だが、この二人にはある問題に関する共通の関心事がある。



先日のトークでも触れたようにメルケル首相は会見の場をわざわざかねてより従軍慰安婦問題に積極的に取り組んできた朝日新聞社に設定し、暗に従軍慰安婦問題に関心のあることを示した。



そしてドイツが戦後自からの非を認めたことを引き合いに日本(というより村山談話や河野談話をうやむやにしょうとする安倍政権)に加害者側としての意識が低いということを遠回しに非難している(政権に気兼ねしてか、この一件を日本のメディアはほとんど報道しなかった)。





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メルケル首相に続いて昨日来日したミッシェル夫人は日本嫌いとの風評がある。



安倍の米国訪問時にも出てこなかったし、オバマ来日時にも同伴しなかった。

また同盟国の日本を差し置いてちょうど1年前の3月20日、二人の娘や母親を引き連れて中国を訪問し大歓迎を受けている。

こういったことから日本嫌いという風評が立ったのだろう。



だが私はミッシェル夫人は日本嫌いだとは思わない。

同じ有色人種としてむしろシンパシーを抱いているはずだ。

ミッシェル夫人は日本が嫌いなのではなく、安倍が嫌いなのである。



メルケル首相同様、彼女にとって女性の問題には当然敏感であり、安倍がうやむやにしょうとしている従軍慰安婦問題は見過ごせない”女性の人権蹂躙問題”なのである。



私はこの従軍慰安婦問題に関しては、軍が関与していたか、していなかったかというそんなことは枝葉末節な問題でありどうでもいいと思っている。

植民地の女性を日本軍人が慰安婦として徴用したこと。

それが問題なのであり、軍がどうした民間がこうした、などはどうでもよいことだ。





安倍はもともとこの従軍慰安婦問題に関しては首相になる前からこの問題を打ち消そうと奔走している。



私は当時この番組にかかわった内部の人間を知っているが、2001年の1月30日にNHK教育テレビで放映された「女性国際戦犯法廷」を題材にしたETV特集「問われる戦時性暴力」の放送前日の29日、(当時)松尾武・放送総局長と、国会対策担当の野島直樹・担当局長が議員会館に呼びつけられている。

そこには自民党幹事長代理の安倍と今は自殺した経産相の中川昭一が居て、彼らは脅しに近いイチャモンをつけ、番組の一部を改変させ、通常44分枠の放映を40分に短縮させている。



この事実を記事にした朝日新聞は以降、従軍慰安婦問題で安倍と宿命の対立。



この安倍の怨念は実に15年もじくじくと淫火を灯し、独裁者となった今、読売と結託し、誤報問題をきっかけに朝日に追い落としをかけたことはご承知の通り。





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ただこれは日本人同士のコップの中の嵐であり、海外ではこの従軍慰安婦問題が象徴する安倍は、女性の人権を無視する先進国唯一のリーダーだとレッテルを貼られていることを(日本のメデイアが報じないため)案外日本人は気がついていない。



またこのことも井の中の蛙である日本人はとんと気づいていないが、この問題を軸に日本(安倍)は先進国の女性リーダートライアングル、メルケル首相、ミッシェル夫人、そして朴 槿惠に包囲されているのである。



このすぐれて女性の人権問題である従軍慰安婦問題を棚上げしょうとする安倍の新たなキャッチフレーズが”女性が輝く社会”というのは口先三寸男の面目躍如であり、おそらく女性リーダートライアングルはこのことをしてさらに安倍を最低男と思っているのではないか。



つまり私たちは女に嫌われる男を宰相としていただいているということだ。

これは見過ごせないことである。

私は戦後70年幾多の宰相を見てきているが写真家の観点から各時代の宰相にはそれぞれに男の度量と色気というものが感じられた。

だが安倍にはこれがない。

私の安倍嫌いの一因はここにもある。





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ちなみに今回ミッシェル夫人来日直前、オバマの側近中の側近であるらしいブリンケン国務副長官という閣僚が慰安婦問題にかかわる中国、韓国、経由で来日した。

そして従軍慰安婦問題追及の急先鋒である民主党の辻元清美代議士(これまた女性)や専門の学識経験者と面会し辻本と政権の間の国会質問の議事録まで取り寄せて慰安婦問題についてヒアリングしている。



当然これは従軍慰安婦問題に関する新たな情報として来日するミッシェル夫人へレクチャーされるということだろう。



ミッシェル夫人は表面はまあ京都などに行ってお茶会などをするのであろうが、来日の内実を考えるとこれはお茶を濁すという言葉がぴったりのような気がする。




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