Shinya talk

     

 

2013/11/25(Mon)

猪瀬たった一人はいかにも寒々しい。

23日のトーク「警告」は炎上し、膨大な数のツイート、リツィートが流れ、今だに続いているようだ。



猪瀬問題をスクープした朝日新聞は当然「秘密保護法」に”待った”をかけなければならない立場にあるわけだから、各紙の競争原理の中(絶妙のタイミングで秘密保護法問題を霞ませるスピンネタとなってしまうことを承知で)この猪瀬問題を報道しなければならないことに自己矛盾を感じているはずである。



オリンピックで一躍脚光を浴びた矢先の、金問題によるこの都知事の転落は「特定秘密保護法」に比して大衆にも非常にわかりやすく、しかもセンセーショナルなネタであり、情報操作を将棋に準えるなら、正念場においてちょうど飛車角クラスの持ち駒を”誰か”が手にしていたということになる。



将棋さしは重要な持ち駒は温存し、ここぞという場面でパシッとその駒を碁盤に打ち込むわけだが、地検は猪瀬に金の渡ったことをすでに去年の段階で掴んでいるにもかかわらず(地固めをする必要があったとしても)一年近く経ち「特定秘密保護法」衆議院通過間際で反対運動が盛り上がりつつある、この”時”に絶妙なタイミングで、まさに”今でしょ!”とばかりお披露目となった。

それが地検がリーク”した、しない”にかかわらず「特定秘密保護法」問題を衆目から逸らす絶好のスピンネタになったことは、この週明けのテレビ報道が猪瀬問題一色になったことからも証明されている。



しかしこのように言いながら私は地検にたってお願いしたいことがある。



猪瀬は氷山の一角であることはあなた方はお知りではないかということだ。



日本の重鎮政治家がほとんど二世であることが示しているように、この毛並みと襲名政治の跋扈する日本という国において、名前も地盤も看板もないあの徳之島という最果ての島から中央政治に打って出ることは並大抵のことではなく、その力となるのが唯一”金”であったことは想像に難くない。



一説によると徳洲会が全国に勢力を伸ばす過程でばらまかれた金は猪瀬の5、000万などは端金で何十億もの金がう動いているとされるが、たとえばグループが開設した老人保健施設に認可を与えるとともに都が約7億5千万円の補助金を支出した石原元都知事時代の知事の選挙活動の前に今回の猪瀬と同様の金が動いたことはなかったのか。



あるいはまた自民党幹部にそういった種類の金が流れてはいなかったのか。

東京地検はこのあたりを公明正大にやってもらいたいと思うのである。

逆に言えば、「特定秘密保護法」成立直前の”猪瀬たったひとり”ということであればいかにも”寒々しい”ではないか。

     

 

2013/11/23(Sat)

警告。

猪瀬直樹都知事の5000万円受領問題をこのタイミングで東京地検特捜部がリークしたことは市民レベルで盛り上がりを見せる「特定秘密保護法案」問題の目くらましであることを忘れてはならない。


Twitterをしている方々は拡散してちょうだい。


Twitterへのコピペ。



猪瀬直樹都知事の5000万円受領問題をこのタイミングで東京地検特捜部がリークしたことは市民レベルで盛り上がりを見せる「特定秘密保護法案」問題の目くらましであることを忘れてはならない!!!と藤原新也が警告。




     

 

2013/11/21(Thu)

ますます重要になってきた日米安保の上にとつぜん植え付けられはじめたトッッピングとしての特定機密保護法案。(Cat Walkより転載)


一党独裁、安倍はこのところTPP、消費税と、あたかも通過儀礼のように”慎重に検討してますポーズ”だけとって”やりたい放題”である。



野党の意見を”聞いていますポース”をとっている「秘密保護法案」も同様。



その本心は弱小野党などどこ吹く風。



従軍慰安婦番組問題で怨念を残すNHK人事にも遠回しに手をつけはじめているから安倍は節目の無い竹のようなお坊ちゃんであるがゆえに怖い。





この夏、その安倍首相のお膝元は山口県の岩国基地に入ってまざまざと見せつけられたことがある。



岩国基地は錦帯橋下流の河口に広がる三角州に実に甲子園球場145個分のの敷地を占める広大な基地だ。



一般に岩国基地と言えば自衛隊岩国基地という風に考えがちだが、日本本土で唯一の米海兵隊の航空基地として米軍が同居している。



ベトナム戦争時では出撃基地として利用され、湾岸戦争でも兵員が派遣されたことからもわかるように、日本における米軍最重要基地のひとつなのである。



私がこの基地を訪れたのはこの夏のトークにも書いたように救難飛行艇US-2に乗るためだが、単なる飛行機見たさのミーハー訪問ではなく、その機会に日米関係というものを理論ではなく”生もの”として存在する現場を見てみたいという思いもあった。



そこで見せつけられたのは日米地位協定というものが米軍と日本国民の間のみならず、自衛隊と米軍の関係の中においても存在しているという厳然とした事実である。





基地に入るには当然ゲートをくぐらなければならない。

いわゆる”玄関”である。



”何!”と思ったのはいきなりその玄関口からであった。

実はその玄関は事実上米軍が管理している。

そのゲートを潜るとそこは米海兵隊の広大な駐屯地となっており、巨大なハムみたいな兵隊や巨女が私服でユタユタとジョギングしていたりするのである。



そこはいきなりアメリカだったのだ。

ファストフードショップもあればアメリカンスーパーもある。

当然撮影禁止。



それではめざす自衛隊クンは一体どこにいるのか。

手をこまねくがどこにもそれらしいものは見えない。



その米海兵隊街の中を通る道路をくねくねと通って、しばらくしてやっと海上自衛隊の航空基地(海兵隊基地に比べるとちょっとみすぼらしい)に至るという寸法。



つまりゲートから自衛隊駐屯地に至るその過程で日米軍の力関係があからさまみ見えてしまった。

自衛隊とはアメリカ軍の腹にくっついているコバンザメなのである。

これが日米安保の偽らざる正しい姿。





来週にでも衆議院を通過しそうな雲行きの「特定秘密保護法」もこの従属的日米関係に端を発すると私は考える。





ご承知のように、アメリカは長年アフガニスタン以西から中東に至る地域を世界戦略の重要な位置づけとしていた。



それはイスラエル問題以上にエネルギー政策上の石油戦略でもあり、そのことはウソの口実とともにイラクの石油欲しさに無謀な侵攻を果たしたことがよくそれを表しているのだが、最近アメリカはイスラエル問題を省いては中東に対するかつてのような情熱を失っている。



それはアメリカのアフガニスタンやイラクの駐留が意味をなさなくなった以上に、単純にシェールガス革命によって今後10年の間にアメリカが逆に石油資源の輸出国になるという見通しから、中東の石油を必要としなくなったからである。





それと相対するように、インドから日本に至る東アジアが世界経済圏の主軸となりつつあり、アメリカ経済(軍事を含む)の世界戦略が中東からアジアにシフトされつつあると見るべきだろう。主に東アジアを巻き込んでのいきなりのTPPの押しつけもその戦略の一環だと考える。



加えてその新たな世界戦略の対岸にアメリカが建国以来、多国籍国家としてその結束とアイデンティティを保持するために常に仮想しなければならなかった敵国、ドイツ、日本、ソ連、特定地域の中東に続く巨大敵国である中国が獅子の口を大きく空けている。



今日東アジアはその二重の意味でアメリカにとって最重要地区となったわけだ。



世界政治というものは猫の眼のように変わりやすいと言われるが、アメリカがその軸足を東アジアに移すとともに東アジアの盟主、日本はその拠点として、もっとも重要な国となりはじめたということだろう。



オバマがアメリカにおいて絶大な人気のあるケネディ元大統領のキャロライン・ケネディさんを在日大使に特命したのもこの流れの中にあると見なすべきだ。





そんな中、これからあの岩国基地のように一心同体というより、子飼いとしての自衛隊とアジア戦略に打ってでなければならないアメリカとしてはこの自衛隊のなまぬるさにガツンと釘を刺しておく必要がある。



アメリカとしてはあの尖閣ビデオのように簡単に軍の機密が漏れるような今のぬるい自衛隊では困るのだ。



岩国アメリカ基地の奥座敷に居候する自衛隊の兄ちゃんが休暇でゲートの外に出たあとに、米海兵隊が使いものにならないくらいデブデブに太っているというような”機密”を外部に漏洩しては困るのである。



まあこれは冗談だが、岩国を見る限りにおいて、あの元CIA職員スノーデン氏のごとく自衛隊員は漏洩するに足るだけのアメリカ軍の機密を掠め取ることのできる位置にあるわけだ。



畢竟、たとえば尖閣を想定した日米合同軍事訓練で共有した秘密作戦を漏洩する自衛隊のあんちゃんが輩出することは国家の生命線にかかわることだ。





「特定秘密保護法案」に関しては市井における戦前国家のような人身管理が施行されることのみがクローズアップされているが、(当然そのことも重要だが)私たちはその法案がなぜ今どこからやって来たかという大前提を知っておく必要がある。



その大法規にかこつけて、姑息な現政権と官僚が機密保護の投網をまさに虎の威を借る狐のごとく”その他”の名目でトッピングのようにぐちゃぐちゃとつけているというのが正しい理解の仕方である。



要するにどさくさにまぎれてというヤツだが、おそらくターゲットとしては今”危機感を抱いている”という大メディア(それは彼らの自分に対する過大評価だろう)というより、おそらくネットという匿名のアンダーグラウンドメディアということになる。



ネットとは尖閣ビデオに限らず件の近々ではSの映像が世間に流布したように機密漏洩の海なのである。



逆に言えばTwitter黎明期に私が朝日新聞で書いたように、そこに展開される個人の機密が漏洩し、監視されるということでもある。



いよいよその傾向が強まって来たなというのが私の偽らざる感想であり、実を言うと10年続けていた公開サイトをクローズドにしたのも、公開サイトを運営している間にその危機感(あるいは実害)をひしひしと感じていたからだ。



この件のトークはCat Walkにもかかわることであり、他日に譲りたいと思う。



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